トラさんの風水事例集
【事例1】仏像の場所


 中国の会社や店には金運を上げるため、仏像を置いて会社を守ってもらう人が多いです。
 確かに仏像は会社の金運に影響を与えますが、本当の原因は仏像ではなく風水です。
 仏像の置く場所を間違えると、金運を上げることができないばかりか、逆に金運を下げることもあるのです。


 風水の鑑定ではよくこのような問題が発生します。
 殆どの人は風水の吉凶を知らないまま、好きなように仏像を置くのです。
 あるいは仏像の重要性を知っていますが、下手な風水師を呼んできて鑑定してもらっては、仏像の場所を間違え、会社をダメにしてしまうのです。


 その例を示しましょう。
 写真の仏像はある社長さんの奥さんの事務室で、仏像は五鬼の場所にあります。
 夫婦二人は会社を経営しています。


 この仏像について、私(トラ)は次のように判断したのです。


『この仏像を置くと、奥さんの性格が変わり、怒りっぽくなりました。
夫婦仲が悪くなり、奥さんはこの事務室にいたくなりました。
きっと2006年に仏像を置いたのでしょう。
奥さんは眼が乾き気味になり、胃腸も悪くなりました。』


 以上の判断は当たりました。
 やはり仏像は2006年に置いたそうです。
 夫婦仲は悪くなり、2006年から奥さんは会社に来るのをやめてしまったそうです。


 風水には吉の場所と不吉の場所があり、五鬼や絶命のところにおいてはダメです。
 この例の場合、五鬼のところに置いたのです。
 事務室のドアが西南にあり、仏像を南東に置いたのです。
 五鬼のところで、火の五行の性質で、線香を焚くと、もっと強くなり、悪くなります。
 南東も西南も女性関係で、相剋になり、女性に不利なので、奥さんの性格が変ってしまったのです。


 火の五行は怒りっぽいことで、夫婦の仲が悪くなります。
 また、五鬼は不安の意味で、事務室にいたくないです。
 南東は巽で目に対応して、火の五行が乾燥の意味で目が乾き気味になり、西南は坤で胃に対応して、胃腸が悪くなります。
 南東に巳と辰が当てはめられて、相冲を使って応期を判断したのです。


 仏像は、生気・延年・天医のところに置いたほうがいいです。

【事例2】符では風水を改善できない


 ある日、世界のブランド品を売っている店の風水を鑑定しました。
 ずらりと並んだ店は全部彼女の店ですが、風水の影響で各店舗毎に売り上げが違います。


 私(トラ)の判断では、右にある店の売り上げは良いですが、左へ行けば行くほど悪くなるはずです。
 実際、その判断は合っていました。
 なぜかというと外側の道に関わっているからです。いわゆる水法の鑑定法です。


 売上が悪い店は、風水から見れば、レジの場所が良くありませんでした。
 左の店を鑑定した時、店の隅に符が貼り付けられているのを発見したのです。店の売り上げが悪いので、神様に売り上げを上げてもらうため、符を貼り付けたそうです。
 しかし、陰陽五行に合わないので効果がありません。
 この世界は神様が操るものではなく、陰陽五行が働いている世界です。
 風水が分かればこそ、金運を良い方向に行かせるようになるのです。


 さて、風水には水法という考え方があり、エネルギーの流れを本当の水と道に分けて考えます。
 本当の水は川や湖などのことで、水がない場合、道が川の代わりになるのです。
 本当の水を「真水」と言い、道を「仮水」と言います。


 店の風水を鑑定する時は、周囲の地形・環境を考慮して、水の方向、つまりはエネルギーの流れを観察する必要があります。
 例えば、アーチのように店を囲い込んでくれる道や川を「玉帯水」と言い、良いエネルギーをもたらしてくれます。
 逆に、弓のように店に向かって伸びてくる道は悪いもので、これを「反弓水」と言います。
 また、カーブの中心ほどエネルギーが強く、カーブの中心から離れていくとエネルギーも弱くなります。

【事例3】すっぽんの会社


 先日、すっぽんの会社に頼まれて風水を鑑定しました。
 食事にはすっぽんの肉が出ました。すっぽんの卵も出ました。この料理は初めてで、食べてみたら中身が液体です。すっぽんの卵にはコレステロールがないので、幾ら煮て も固体にならないそうです。


 さて風水鑑定です。
 写真は責任者が会社の状況を説明しているところと、すっぽんを飼う池です。すっぽんはのんびりと日向ぼっこをしています。


 屋外には取り除かれていない草があります。
 会社が不景気っぽいことが判ります。
 また社長の執務室にある植木の場所は間違っていました。
 配置が良くないので、葉が枯れ始めているのです。


「もし北東に配置すれば風水が良くなり植木も盛んになるでしょう」と言ったら、もともとは北東にあり茂っていたのですが、ある人の提言で南東に移したのだそうです。


 風水を鑑定する場合、周りの状況も見る必要があります。
 草や木が枯れると、必ず風水が悪くなる情報です。
 エネルギーが衰えることで、風水に於ける特別な外応と言っても良いほどです。


 ですから部屋や事務室の中の植木が枯れてしまうと、風水が良くありません。
 植木が五鬼や絶命の場所があれば枯れやすく、生気、天医や延年の場所にあれば盛んになります。


 この例の場合、ドアが北西にあるので、植木が北東にあれば天医ですが、南東にあれば禍害関係で良くないのです。

【事例4】植物は吉凶のサイン


 とある「足マッサージの店」に頼まれて風水を鑑定しました。
 開業してもう四ヶ月経ちましたが、不景気で、お客さんが来ないです。
 中に入って鑑定してから、マッサージを体験しました。
 技術は確かに上手で一流ともいえますが、風水が悪いので、お客さんがいません。
 店の入り口に祝いの植木がありますが、枯れそうになり、不景気の情報を伝えています。
 右下の写真が枯れそうになっている植木です。


 風水鑑定では、現場の花や植木が非常に重要です。
 なぜなら、植物こそ風水の吉凶のサインだからです。
 入り口の植物が枯れると会社の不景気の兆候になります。
 経営者の病気の判断の参考にもなります。
 ですから、風水鑑定をする場合は、植物がある場合、必ずよく観察してください。
 例えば植物にこぶがあれば、家の持ち主にもこぶがある場合もあるのです。

【事例5】衰退の風水


 ある金持ちに頼まれて、別荘地の風水を鑑定しました。
 この分譲地はみな四階建ての別荘で、日本円で二億円以上の財産がなければ住むことができません。なぜなら家を買うのに二億円ぐらいかかるのです。


 お金持ちが集中した場所は風水が良いのが一般的ですが、中には風水の悪い家もあります。
 もともと金持ちなのにこういう風水の悪い家に住むと、金運がだんだん悪くなり普通の運になってしまうことがあります。
 相談者の風水は鑑定したら良かったですが、彼の隣は悪い風水でした。
 隣の人は、ここに住み始めてから会社がだめになり、借金が出き、別荘を売らなければなりませんでした。結局、家を売る看板を出したのです。


 写真の奥側の家です。
 写真を見れば分かりますが、この家の近くにある草や木は枯れて、生命力の弱さを示しています。
 それは同時に家の持ち主の衰退の情報になり、風水が悪い意味となるのです。


 風水は、九星のほか、形、象、水法などからも判断します。
 九星はある面からいえば、気、つまりエネルギーのことですが、普通の肉眼ではそのエネルギーは見えません。
 しかし、そのエネルギーが悪い場合、周りの植物がその悪い影響を受けて、枯れ葉が出たりして、生命力が弱くなったりします。
 ですから植物の成長の様子も風水の鑑定根拠になります。
 いわゆる「気が至れば、力が必ず現れる、形が現れれば、気も必ず至る」ことです。
 気は本質で、形は表面現象なのです。

【事例6】風水は民俗習慣ではない


 ある家を訪問したら、庭で花が咲いているサボテンを見つけました。


 サボテンの花は珍しいので写真に撮りましたが、これを見て、ある風水の問題を思い出しました。


 台湾や香港の風水の本では、悪いエネルギーを遮断する改善物としてサボテンをよく使います。
 特に尖った建築物のエネルギーを遮断するため、サボテンを使うそうです。
 サボテンのことを中国語では仙人掌といいますから、恐らく仙人の手を借りて邪気を追い払うという意味なのでしょう。
 確かに尖った建物は風水に良くない影響を与えます。
 しかしサボテンも棘が多く、そういう尖った物を長く家に置いてしまうと、逆に風水に悪い影響があることもあるのです。


 私(トラ)はこういう経験をしたことがあります。


 ある女性は、屋根が自分の部屋に向かっていて、その悪い影響を受けました。
 部屋は北東で、子供に不利です。妊娠したのですが、結局、流産したのです。
 ある風水師に見てもらったら「サボテンを屋根に向けて置いてください」と言われたそうです。
 しかし、言われた通りに置くと、今度は皮膚病が起こり、体にたくさんの赤い斑点が出てしまったのです。
 サボテンが悪いエネルギーを遮断できず、逆に屋根のエネルギーを放射状に家に入れてしまったのでしょう。
 北東は、子供のほか、皮膚にも対応しているからです。
 私が「そのサボテンを撤去しなさい」と教え、取り外したら、彼女の皮膚病は治りました。


 風水は生活とは切っても切れないほどの関わりがありますが、民俗習慣ではありません。
 しかし、ほとんどの風水師が風水の本質を知らないので、民俗習慣を風水として使ってしまいます。


●入り口に石敢当と書いた石を飾る。
●貔貅(龍の子供で黄金ばかり食べるので金運に良いといわれる伝説中の動物)という工芸品を置く。
●年寄りの部屋に寿老人の絵を飾る。


 などもサボテンと同じで間違いのやり方です。
 日本の風水の本は台湾や香港の影響を受け、定型のまま風水を鑑定する場合があるので、改善出来ないことがあるかもしれません。

【事例7】料理屋の風水の謎


 弟子がある料理屋で食事をしたとき、その料理屋の風水をこっそりと観察しましたが、どうにも不可解で、私(トラ)に理由を訊きました。


 弟子曰く、入り口は南東で、レジはそこから入ったところにあり、調理場は南西で、いわゆる巽門、巽主、坤竈です。
 純陰で、五鬼になり、風水から見れば良くないところですが、食事をするお客さんが大勢居て、繁盛しているのです。
 でも言葉だけの表現では料理屋の全体を把握できないので、私は弟子と一緒にその料理屋で食事をすることにしました。
 勿論、本当の目的は風水の研究です。


 料理屋はある百貨店の五階にあります。私たちはエレベーターのところに来て、ボタンを押して、エレベーターが来るのを待っていました。

 エレベーターは二つあり、階層を示したランプがないので、どちらのエレベーターが先に来るか分かりません。
「どちらのエレベーターが先に来るか?」と私は弟子に聞きました。
 弟子は右のエレベーターをさして「こちらが先に来るでしょう?」と答えましたが、私は彼の判断を否定しました。彼が理由を訊くので「私の判断が当たったら、その理由を教えます」と答えました。
 実際に、右ではなく左のエレベーターが来ました。やはり弟子の最初の判断が間違っているのです。
 判断理由はこうです。私と弟子は二つのエレベーターの間に立っていました。私は左で、弟子は右です。しかし、私の後ろにはもう一人の女性が立っていたのです。左のほうが特別にその場のバランスを破ったので、左のエレベーターが来るはずですと判断したのです。


 さて、やっとその料理屋に来ました。


 弟子が言ったとおりに満席です。
 料理屋のテーブルが一つしか空いていません。きっと時空が私たちのためにこのテーブルを残したのでしょう。
 この料理屋は確かに伏位のレジで、五鬼竈で、風水に合わないですが、私はすぐに秘密を発見したのです。
 料理屋の床には全部、小石と小さい瓶が飾ってあります。
 壁にもたくさんの湯のみが置いてあります。
 これは見事な改善です。
 きっとすごい風水師に鑑定してもらったに違いありません。


 この風水の組み合わせから見れば、去年は不景気だったはずです。
 料理屋の従業員に確認したら、料理屋のことは教えてくれません。しかしチップをやったら言ってくれました。
 去年は不景気だったので、店長がある風水師に鑑定してもらって、小石と小さい瓶を廊下に入れるようにして、それからは儲かるようになったのです。


 ここに風水を改善する秘密があります。
 五鬼は西にあれば、良いです。たとえば離門兌主という組み合わせが良いのです。
 この料理屋は巽門、坤竈で、五鬼になり、良くないです。
 去年2008年は戊子年で、五鬼を剋して、五鬼の悪さを逆に起こしてしまったのです。
 今は料理屋の床に小石と小さい瓶が埋められて、壁にも湯のみなどがあり、すべては兌の意味で、「空想の兌」を作ったのです。
 そうすると、金の五行が出て、五鬼という火に剋されて、吉になるのです。


 食事後、料理屋から出て、またエレベーターに来ました。
 ボタンを押して、私は弟子に「どちらが先に来るでしょうか」と訊きました。二人だけだったので、弟子が判断に迷っているとき、右の方から何人の女性が来て、右の方に足を止めてエレベーターが来るのを待ったのです。ですから弟子は「右が先に来ます」と答えました。
 しかし私は頭を横に振って、彼の判断を否定しました。間もなく左のエレベーターが来ました。弟子は理解できなくて、理由を訊きました。
「確かに何人かの女性が右の方に止まってエレベーターを待ったので、バランスは破られました。しかし、同時に大勢の女性のうち二人が私たちの後ろを通って左のどこかへ行きました。つまり右の静よりも左の動がもっとバランスを破ったのです」と私は答えました。


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